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心の繋がりが希望を作り、世界を作る。

全ての物に命は宿るから、絆が生まれ、世界が生まれる。
世界が生まれるから、全ての命は生まれ、絆が生まれる。
世界そのものすら生命であるから、
この世界にある何とでも絆を結ぶことが出来たのなら、互いを支え合って生きていける。
「共に生きたい」という心があれば、共に生きていける。

ふたりはプリキュアSplash☆Starとは、
誰かと繋がり生きていくことを真っ直ぐ肯定した物語だと思います。


「全ての物に命は宿る」と咲のお父さんが言うことから始まり描かれるのは、
家族や友達、クラスメイトや時には町の人であり、精霊で表現される自然そのものでもあります。
友達ってなにか、夢ってなにか、やりたいことってなにか、頑張るって何か、
そんなことを想いながら生きる毎日の中で、
咲と舞は皆と関わり、たくさんの繋がりを作っていきます。
それは「世界との関わり」であり、「絆」の物語です。

その絆は日常で躓いた時も戦って負けそうな時も、
ふたりにいつも勇気をくれ、希望をくれ、立ち上がらせてくれました。
どんなときも希望を作り出すのは、人との「絆」でした。
ずっと『絆が未来と希望を作る』ということが描かれていました。

ふたりはやがて滅びしかなく、アクダイカーンの為にのみ行動していた満と薫とも、
絆を結んで「空の泉を見よう」という未来を約束するまでになります。
アクダイカーンに言われることしか出来ず、
他に何も考えなダークフォールの手先のままだったならば、その絆は出来ませんでした。
それは理解し合える心も、自分もないからです。
でもふたりは滅びしかなかった満と薫にも心を気付かせ絆を作った。
絆とは、心を交わすことです。

「やっと名前で呼んでくれたね、なんかこれで本当の友達になれたって感じでうれしい!」
満と薫を失ってしまったふたりが再び立ち上がれたのもまた、
二人との絆があったからでした。

キュアブライトとキュアウィンディに変身したのも、
「みんなの心を一つに」したからでした。
交わした心、作った絆を咲舞フラッピチョッピムープフープが強く信じたからこその、新しい力です。
新しい力は、フラッピとチョッピを助け、未来を拓きました。
絆こそが、どんな時も希望を胸に抱く為の根拠でした。

絆は満と薫をふたりに取り戻させました。
その絆の輪は失った時よりも大きく、またより強いものでした。
それは皆が以前より強く絆を信じている為です。

絆を作り、また絆が生み出す未来と希望を肯定し続けた彼女達は、
最後に「滅び」すなわち「無」と戦います。
全ての存在を否定するゴーヤーンはまさに「無」であり、
「私達は精一杯生きてんのよ!」と豪語する彼女達は全ての存在を肯定する「有」の象徴でした。

「存在」の次元での戦いです。
絆を信じた彼女達はそれでも負け、地球の全ての草木も枯れて海も乾涸びたとき、絶望しました。
自分達を支えてくれていた世界が消えてしまったからです。
でも彼女達はその絶望の中でも、まだ土も空も残っていることに気付きます。
そして、「全ての物に命は宿る」ことに気付くんです。
世界そのものに宿る命の存在を気付いたとき、彼女達は文字通り世界そのものと絆を結んだんですね。
全ての物に命は宿っているから、その命と絆を作ることが出来るんです。
そして、『絆が未来と希望を作る』から、彼女達は希望を見いだして立ち上がったんです。

「花は咲き 鳥が舞う 風は薫り 月が満ちる
 それが私達の生命の輝きに溢れる私達の世界」
「私達の世界は私達の手で守ってみせる」
彼女達は世界に支えられるだけでなく、
自分達で世界を支えられることに気付きました。

だから、星さえ砕かれ、大地も空も風も月も無くなって、
割れた土塊の上に居ることしか出来なくなっても、彼女達は絶望しませんでした。
彼女達は世界が自分達を取り巻く外側にあるだけでなく、
自分達の心の中にも、絆によって結ばれた世界があるからです。
世界と絆で繋がっている彼女達は、世界を支えていたからです。

「無」と「有」の存在の戦いは、ここに終結を見ます。
「絆の力」で世界を支えることが出来る、ということは、
「絆」こそ、世界の存在を作り出しているものであるということです。
心の中にある絆を消せない限り、
ゴーヤーンに「皆を倒すこと」=「世界を滅ぼすこと」は出来る筈がありませんでした。

「世界の存在意義」へと「絆」は昇華し、
絆の力であるプリキュアスパイラルハートスプラッシュスターは世界を生み出しました。
絆を作り生きるという「人の在り方」が「無」に勝ったんです。

そしてそれは文字通り彼女達が今まで描いて来た、
『絆が未来と希望を作る』ということを全力で肯定したことに他なりません。

その絆が生み出した世界だからこそ「全ての物に命は宿る」んです。

倒れた満と薫に精霊達が「満と薫と共に生きたい」と命を与えたのは、
二人と結んだ絆があったからです。
滅びしか無かった二人が絆を作れた、その始まりは「この世界で生きたい」という心を持ったことです。
例え、始めがなんであろうと、「この世界と共に生きていきたい」と想ったのなら共に生きていける、
絆を結ぶことが出来るんです。
これは「自然」と「人間」、この無意識の間に引かれてしまっている枠すら越えて、
本当に人は世界と命を与え合う自然の一部と示したことでもあります。
この世界にある何とでも絆を結ぶことが出来たのなら、互いを支え合って生きていけるんです。

「世界は始め、生命の無い暗黒でした。
 でも、やがて星々が生まれ、互いを照らし出し始めたのです。」
フィーリア王女の言葉は、生命を星々に例えたその明確な表現です。

「私の命もいつか終わる時が来る」
でも、絆は終わらないし、その先にある未来も終わらない。
花も鳥も風も月も、この世界の全てが命を持っていて互いを支え合って生きているから、
全ての物に命は宿るから。
だから、「永遠の星空の仲間達」なんですね。


『絆が未来と希望を作る』、そして、『絆が世界を作った』。
共に生きたいと想うから、世界があるんですよね。
全くその気持ちがなかったら生きていないし、生きていないものにとって世界はありません。
「絆」というテーマを真っ直ぐ貫き通し、世界の存在にすら独自の解釈を与えうる答えを出す。
そんな物語を、力いっぱい、一生懸命、そして楽しく、毎日を生きている咲と舞、二人の少女の姿で描いた。
まさに生命の輝きに溢れる、美しい世界の中で。
ふたりはプリキュアSplash☆Starはだからこんなにも綺麗なんですよね。

そして僕は、こんな作品だからこそ、大好きなんです。
何回見ても面白いのも、何回見ても新しい魅力に気付くのも、そのせいだって思います。
全部が一つの物に向かって描かれているから、全力で答えを打ち出したから。
そのひたむきな姿こそ、まさに希望と未来の存在を肯定しているように思うんです。