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「わ、私、だって・・、こ、こんなことされると思ってなかったんだもん。」

 黒猫の耳の先をぷるぷる震わせて、

「ただ、使えたらお仕事で便利だから、
 っていうから、だから教えただけなの・・・っ。」

 尻尾をはやてちゃんの腕に絡み付かせて、

「なのに、なのに・・、い、いきなり私に・・・っ。」

 赤い瞳に溜まる涙はまるで宝石みたいに綺麗で、可愛いよ、フェイトちゃん。
「いきなり私に変身魔法かけるんだー!! うわぁぁぁあああああんっ!!」
 火がついたように泣いて縋り付く先が、私じゃなくってはやてちゃんっていうのが
ちょっとなんだろう、胸にちくちく突き刺さるものを感じさせるけれど。うーん、そ
んなの問題にならないくらい、フェイトちゃんは可愛いです。金色の綺麗な髪も、き
め細やかな肌も、整った顔立ちも、何処をとってもフェイトちゃんは魅力的なのは言
うまでもないんだけど、そこに猫耳と尻尾っていうオプションをつけたのは、すばら
しい閃きだったって自分でも思うな。今まで、猫耳なんて邪道だって思ってたけど、
間違ってたのはなのはのほうだったみたい。
「おーおー、そら、恐かったね・・ほんま。かわいそうに。」
 はやてちゃんの腕にすっぽり収まっちゃうサイズも本当に可愛い。ふだんのスラー
ッとして格好良くって、でも何処かぽわっとやわらかな雰囲気を作ってるあの感じも
すっっごく、もう他の何とも比べられないくらいに可愛いけれど、五歳の可愛さはま
た別次元っていうか。そう、フェイトちゃんって、次元を超えた存在だったんだよ。
「ひっ、ぐす、うぅ。」
 はやてちゃんのシャツを掴んでる掌なんて、本当に紅葉みたいだし。首も短くって
ヴィヴィオからおさがりしてきた丸襟のワンピースも似合ってる、ちょっと今のフェ
イトちゃんには大きすぎるのが難だけど、裾からはみ出してる尻尾の愛らしさを引き
立ててあまりあるんじゃないかな。
「フェイトちゃん、これからは魔法教えるんでも、人を選んで教えなあかんよ。
 わかった?」
 ぴっとはやてちゃんが立てた人差し指を見つめて、こっくり頷く仕草は天使なんて
目じゃないよね。金色の睫が濡れて、光に透けながらきらきら星屑を零してるのも、
その雫が赤い瞳に映り込んでるのも、白くて丸い頬の産毛を陽光が撫でているのも、
フェイトちゃんだからこんなに煌めいてるんだよ。
「う、うん、でもはやて・・・。」
 フェイトちゃんのちっちゃな頭のてっぺんに生えた黒い耳が、ぺったり髪の毛の中
に寝ちゃった。困った仕草なのかな、ハの字の眉毛とのコラボレーションは私の心に
レボリューションだよ、フェイトちゃん。
「ん、どうかしたん?」
 フェイトちゃんそのものがこんなにも可愛いのに、そのフェイトちゃんが五歳。五
歳のフェイトちゃんなんて、人類で目にした者はいないかもしれないんだよ、そんな
五歳の紅葉みたいな手のフェイトちゃんが目の前で耳と尻尾をぷるぷるさせて胸に縋
り付いてるなんて、これこそまさに奇跡だよね。はやてちゃんの胸にっていうのがし
ゃくだけど。でもこの可愛さは
「な、なんでさっきから、私のおしりさわってる・・・の?」

「はやてちゃんその汚い手をどけて!!」
「汚いとはなんやコラぁあッ!!」