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「はやてちゃんって、本当にわかってない。
 見てよこのほっぺた!くりくりした目!困り眉毛!
 そしてぴろぴろ動く耳!
 フェイトちゃんの可愛さがわからないの!?」
 な、なのは、そんなこと言われたら私、照れちゃうよ。それに、鼻息が頭の天辺にあた
ってくすぐったい・・かな。あと、その、あんまり引っ張られるとちょっと上半身千切れ
ちゃいそうなんだけど、な。そんな羽交い締めにして引っ張らなくても・・・う、ぐ
「な、なのは・・・息が・・」
るじい。
「いーや、なのはちゃんこそわかってへんで!」
 はやても、痛いよ・・・女の子の足を掴んで引っ張ったらダメだよ。
「見えへんのか、このお尻が!
 このぷりっぷりしたお尻のかわいさが、なのはちゃんにはわからへんのか!
 しかもおまけでついたこの尻尾!
 この尻尾がふにゃふにゃ動くこの可愛さがなのはちゃんには理解できへんというのか!」
 はやてだからお尻・・あんまり、触らないで欲しいな。なんだかだんだん、手つきが気
持ち悪くなってきてる気がするんだけど。それに、くすぐったいよ。
「判ってないのははやてちゃんの方だよ!」
「なにおう!」
 私のこの状況、なにかに似てる。あ、あれだ。あの、子供の両腕をお母さん二人が左右
から引っ張ってどっちが本当のお母さんか見極めるって言う話。私の場合は宙ぶらりんで、
しかも上半身と下半身が分離しそうになってるんだけどね。その上、はやてのせいでおし
りが半分見えちゃってるんだけど、その、私本当の五歳じゃないんだからね、心は19歳
なんだからね、幾ら部隊長室に他に人がいないからって、おしり丸出しは恥ずかしいって
気付いて。元の話みたいに手だったらまだ良かったのに。でもお母さん二人に手を握って
貰えるなんてうらやましいな。母さんは私の「うぐっ。」
「そもそもね、フェイトちゃんのおしりだけ捕まえて、
 おしりがかわいいだなんて間違ってるよ!
 フェイトちゃんはおしりじゃないんだよ!」
 なのは、首っ、首が締まる・・・っ、羽交い締めにする場所まちがっ・・私、しんじゃ
うよ。腕がのど仏を的確に押さえつけてるよなのは、私の息は止まりかけてるよなのは、
気付いて。
「な、なの・・・はっ!」
「ふっ。きれいごと言ったって無駄やで、なのはちゃん。
 本当にお尻に魅力を感じていないなら、
 なんでヴィヴィオのワンピースは借りて来たのに、パンツは借りて来なかったんや!」
 はやてが凛々しく朗々と言い放った台詞に、なのはは驚愕に目を見開いてる。え、えっ
と、どういうこと・・・なのかな。なのはの腕が緩んだのはいいんだけれど、今の話はち
ょっと聞き逃せないよ、いくら私でも。ヴィヴィオのパンツじゃ大きすぎるってなのはの
言葉を信じて、それときっと直ぐに元に戻してもらえるって言うのを信じて、この悲しい
状況に耐えてたんだよ、私。それなのに、えっと・・・どういうこと?
「いくらヴィヴィオの方が今のフェイトちゃんより年上とはいえ、
 まったくサイズが合わないって言うことはまずありえへん。
 大きかったとしても、ピンで留めてあげたりすればいいだけのはずや。
 それなのに、どうしてそうしてやらへんのや。
 いつもは、フェイトちゃんがYシャツのボタンを一個外してるだけでもうるさいなのは
 ちゃんが!」
 ・・・・・えっと、はやては何を言ってるの、かな。
「そ、それは・・・。」
 あと、なんでなのはも、そんなにうろたえてるの、ねえ。顔色なんか、ちょっと悪いよ。
「それはなのはちゃんが、フェイトちゃんのおしりがかわいくて、
 本当はずっと見ていたいからや!!」
 ぴしゃーん、とはやての後ろで白い光が弾けた。なのはは私を離すと、顔を両腕で覆っ
て、その場に崩れ落ちちゃった。なのはとはやての私にはよくわからない戦いは、たぶん
はやての勝利で終わった、みたい。
「ふっ、正義は必ず勝つんや。」
 はやてが私を抱え直して、頭上に拳を振り上げた。重くないのかな、って気になるんだ
けど、すぐ傍にあるはやての顔はすっごく明るい。こんなに細い腕なのに、はやては強い。
ところでそろそろ私、パンツをはくか戻してもらいたいんだけどちょっとこの分だと、無
理なのかなって思ったら、頭の天辺で二つの耳がぱたっと倒れた。