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その表情よ。

口にしたくなった言葉を、花火は呑み込んだ。
深く、体の何処からも漏れ聞こえないように。
飛び級をしてきた一つ年下の筈の彼女は、
一つ年下とは思えない超然とした態度からやすやすと人とは交わらず、
孤立ではなく独立していつも存在していた。

そんな彼女の笑みの中で、
もっとも好きなもの。
それは、

「花火。」
形の整った唇を少し引き、
眉をやわらげて、
その青い瞳で私を見つめ、本当にそっと、まるで、
水面を見るときのように眩しく、私に微笑む。
「どうしたの、グリシーヌ。」
ただそれだけの笑顔に私は、彼女のおおきさと目映さを見る。